うちの子はお菓子しか食べない…!という親御様へ
ときどき「うちの子がお菓子しか食べない」というご相談をいただきます。料理を出しても手をつけない、泣いて嫌がるなどして、仕方なくお菓子を食べさせてしまうようです。
特に2歳頃はイヤイヤ期が重なるため、このようなケースは珍しくありません。当然、虫歯リスクは高くなり、何度も歯科医院を受診することになります。
なぜそうなってしまうのか、どうすれば改善できるのかを、詳しく解説していきます。
2歳の子供がお菓子ばかり食べるのはなぜか?
2歳頃のお子様がお菓子ばかりを食べてしまう原因としては、以下のようなことが考えられます。
イヤイヤ期が重なるため
2歳頃は、自己主張が強くなるイヤイヤ期にあたります。自立のための大切な過程ではありますが、このために「食べなさい」と言われたものに強く反抗し、結果としてお菓子ばかり食べてしまうことがあります。
食べ物の好みが激しい時期であるため
お米しか食べない、納豆しか食べないといったように、特定の食べ物に強くこだわる時期でもあります。それがたまたま、お菓子になってしまうことがあります。
栄養バランスを考えられる年齢ではないため
2歳や3歳では、当然ながら大人のように栄養バランスのことを考えることはできません。そのため、好きだから食べる、という行動に出てしまいます。その後少しずつ、大人やまわりのお友達を見て学んでいきます。
お菓子ばかり食べないようにするための対処法
ご紹介する対処法は、いずれもルール・習慣に関するものです。「ごはんをしっかり食べて、お菓子ばかり食べない」ことを当たり前のルール・習慣にしていくことが大切です。
お菓子を食べる時間を決めておく
2歳頃であれば、1日2回のお菓子(補食)が一般的です。
「10時と15時にしか食べさせない」といったように、お菓子を与える時間を決めておきましょう。
お菓子を食べる量を決めておく
「1回で1袋だけ」「(大きなお菓子なら)1つだけ」と分量を決めておきましょう。
「今日くらいはいいか」とルール以上のものを与えてしまうと、その次からも求めてしまうため注意が必要です。
「ご飯を食べたら」という約束をしてお菓子をあげる
ご飯を食べたらお菓子も食べていいよ、という約束をしておくと、お子様はそのために頑張ってご飯を食べます。しっかり食べ多分、お菓子を減らす効果も期待できます。
反対に、「このお菓子を食べてもいいけど、あとでご飯もちゃんと食べてね」という約束は、なかなか守るのが難しいようです。
虫歯になりやすい人
ご飯をしっかり食べて、お菓子を減らせても、以下のようなお子様は虫歯リスクが高くなります。
一つ一つ、虫歯の原因を取り除いていきましょう。
- 歯磨きの習慣がない
- 仕上げ磨きをしていない、早くにやめてしまった(目安は小学校4年生まで)
- 食後すぐ歯を磨かない
- 歯並びが悪い
- ダラダラ時間をかけて食べる
- 家族に虫歯が多い
- 糖分摂取量が多い
- 口呼吸になっている
- 甘いお菓子、清涼飲料水が好き
- 定期検診に通っていない
虫歯になりやすい食べ物
- 歯磨きの習慣がない
- チューイングガム
- 飴
- キャラメル
糖分を多く含むものはもちろんですが、お口の中に長く留まるもの、歯にくっつくものは、虫歯になりやすい食べ物と言えます。
虫歯になりやすい飲み物
- スポーツドリンク
- 炭酸飲料などの甘いジュース
- 乳酸菌飲料
スポーツドリンクや乳酸菌飲料は身体に良いイメージがありますが、虫歯リスクという観点から見ると摂り過ぎは禁物です。日頃の水分の摂取には、水やお茶などがおすすめです。