歯医者で行う子供のフッ素塗布の効果
歯科医院で行うフッ素塗布には、「再石灰化」と、「歯質の強化」という2大効果が期待できます。
大人だけでなく、乳歯が生え始めた0歳のお子様から受けられる、安全性の高い予防です。
再石灰化
食後、私たちのお口の中では、エナメル質のミネラルが溶け出す「脱灰」が起こっています。一方で唾液の作用によって、ミネラルをエナメル質に戻す「再石灰化」も起こっています。この再石灰化が脱灰に追い付かなくなったときに、虫歯になってしまうのです。
フッ素塗布には、脱灰に負けないように、再石灰化を促進してくれる効果があります。
歯質の強化
虫歯は、虫歯菌が出す酸が歯質を溶かすことで発症・進行します。
フッ素塗布を行うことで、高濃度のフッ素によって「歯質の強化」が促進され、歯が酸に対して強く(溶けにくく)なります。
効果はどのぐらい持続する?
フッ素塗布の効果は、おおよそ3~4ヵ月持続すると言われています。
子供のフッ素塗布の頻度は?
フッ素塗布の効果が3~4ヵ月持続するということから、その頻度も3~4ヵ月に1回をおすすめします。
ただ、そもそも虫歯リスクには個人差があります。お子様の虫歯リスクに応じて、最適な頻度をご提案いたします。
いつまでフッ素塗布を続けたらいいの?
フッ素塗布は、乳歯が生えたばかりの0歳から開始できます。その後、生涯継続できれば、それに越したことはありません。 ずっと続けるのが難しいという場合には、15歳までの継続を目指してください。これは、生えたばかりの永久歯がまだ未成熟であり、虫歯に強くなるまでに萌出から数年かかることを考慮した上での基準です。15歳頃には永久歯が成熟し、生えたばかりの頃と比べると虫歯に強くなっています。