子供の歯茎が腫れているかも!?
お子様の歯茎が腫れている、膿が出ている、痛がっているというときには、早めに歯科医院を受診しましょう。
体調不良やストレスによる一時的なものから、ヘルペス性口内炎や歯肉炎などの口腔トラブルまで、さまざまな原因が考えらえます。
すぐに歯科医院に行けない場合の応急処置
診療時間を過ぎている場合など、すぐに受診できないときには、以下の方法で応急処置を行ってください。
患部の冷却
冷やしタオル、冷却シートなどで、頬の外から歯茎を冷やします。痛み、腫れが軽減します。
ただし、氷を口の中に入れるといった急激な冷却は厳禁です。症状が悪化することがあります。
市販の痛み止めの使用
痛みが強く眠れないような場合には、市販されている痛み止めを使用してください。寝不足になって体力が低下すると、免疫力も低下して症状が悪化します。
必ず、小児用のものを使用してください。
丁寧な歯磨き、うがい
やわらかい歯ブラシを使った歯磨き、うがいも有効です。
口腔内の清潔を保つことで、症状の悪化を防ぎます。
子供の歯茎が腫れる・膿が出る原因は?
お子様の歯茎が腫れたり、膿が出る原因には、以下のようなものが挙げられます。
体調不良、ストレス
口腔内にはたくさんの細菌が存在します。体調不良やストレスなどによって免疫力が低下すると、細菌の活動が盛んになり、歯茎が腫れることがあります。
ヘルペス性口内炎
ヘルペスウイルスへの感染によって起こる口内炎です。歯茎の腫れの他、発熱、口まわりの水疱などの症状が見られます。
歯肉炎
歯肉炎は、その名の通り歯肉で起こる炎症のことを指します。多くは、腫れや出血などを伴います。
いずれも、丁寧に歯磨きをしたり、歯科医院で治療を受けることで改善します。
子供の歯肉炎に気を付けよう!
萌出性歯肉炎
乳歯や永久歯が萌出する(生える)ときに、腫れや出血が起こることがあります。通常、治療は必要ありません。
不潔性歯肉炎
歯磨きが不足していたり、その方法が誤っていると、歯垢が溜まり歯茎の腫れの原因になることがあります。
思春期性歯肉炎
思春期は、ホルモンバランスが大きく変化する時期です。そのため、それまで何ともなかった歯茎で炎症や腫れなどのトラブルが起こりやすくなります。
若年性歯周炎
13~15歳くらいのお子様に見られる歯周炎です。歯周ポケットが深くなり、進行すると顎の骨の吸収が起こります。歯科医院での早急な治療が必要です。
子供の歯茎が腫れる・膿が出る治療法
ブラッシング指導
ブラッシングを改善することで、口腔内を清潔にします。患部を刺激しないためにも、やわらかい歯ブラシの使用をおすすめします。
当院では、仕上げ磨きの指導も行っております。
歯石除去
専用の器具を用い、溜まっていた歯石、歯垢を除去します。
歯石は、丁寧に歯磨きをしていても溜まってしまうものです。治療後も、3ヵ月に1回を目安に、定期的に受けていきましょう。
食事指導
栄養バランスの良い食事を摂り、体調を整えることで、口腔内の炎症の改善が期待できます。
その後も、日ごろから食事に気をつけていきましょう。