セラミックの種類と値段
メタルボンド
内側(フレーム)に金属を、外側にセラミックを使用する被せ物です。
内側の金属により高い耐久性を持ちます。ただ、オールセラミッククラウンと比べると、審美性の点ではやや劣ります。また、金属アレルギーのリスクもあります。
当院の価格:¥50,000~
オールセラミック
内側も外側も、すべてセラミックだけを使う被せ物です。
現状、もっとも美しい被せ物と言えるでしょう。金属アレルギーのリスクもありません。
ただし、強い衝撃を受けたときに割れてしまうことがあります。
当院の価格:¥100,000~
ハイブリッドセラミック
セラミックと歯科用プラスチックを混合した材料で作る被せ物です。
オールセラミックほどではありませんが、白く自然な仕上がりを再現できます。また、金属アレルギーのリスクもありません。
当院の価格:¥35,000~
セラミックの寿命の目安
セラミッククラウンの寿命は、平均して8~10年と言われています。
ただし、毎日の丁寧なセルフケア、定期的なメインテナンスで、平均より長く快適に使用することは十分に可能です。
セラミックの歯そのものの寿命はほとんどない
セラミックそのものは、酸化や腐食に強く、最適な環境のもとであれば、半永久的に形状や性質を維持します。
しかし、口腔という特別な環境での使用となると、“半永久的”というわけにはいきません。
摩耗したり、着色したり、また強い衝撃を受けたときに割れたりといったこともあります。
そのため、審美的・機能的な面で交換の必要性が生じます。
保険の歯の寿命の目安
前歯に使う白い歯(硬質レジン前装冠)
保険診療にて使用される、表側が白いプラスチックで、内側が金属の前歯の被せ物です。
耐用年数は、2~3年と言われています。
奥歯に使う銀歯
保険診療にて使用される、金属(金銀パラジウム合金)の被せ物です。
耐用年数は、2~5年と言われています。
セラミックの歯が割れる・欠ける原因
噛み合わせが合っていない・噛み合わせが乱れた
セラミックを取り付けた時点で噛み合わせが合っていない場合は、治療直後からセラミックに偏った力がかかってしまうことになります。また、歯並びの変化などによって噛み合わせが乱れた場合にも、同様に偏った力が発生し、セラミックが割れたり欠けたりする原因になります。
当院では、セラミック治療を行うときの噛み合わせ調整はもちろん、定期的なメインテナンスで噛み合わせのチェックを行い、正しい噛み合わせの維持に努めています。
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりも食いしばりも、セラミックや天然歯に過剰な力をかけ、摩耗を進行させます。そして場合によっては、割れたり欠けたりする原因になります。
当院では、マウスピースを使った治療(スプリント療法)などで歯ぎしり・食いしばりを改善してからセラミック治療を行います。
事故
交通事故やスポーツ中の事故、あるいは転倒などの際、硬いものにぶつかると、セラミックが割れたり欠けたりすることがあります。
セラミック歯の寿命をのばすには
セラミックの寿命を延ばすためには、天然歯の寿命を延ばすときと同様に、毎日のセルフケアと定期的なメインテナンスが大切です。
メインテナンスでは、セラミックを使用した歯はもちろん、お口全体の健康のチェック、噛み合わせチェック、クリーニング、歯磨き指導などを行います。
セラミックも天然歯も、長く快適に使用するため、ご協力をお願いいたします。