歯が痛くて眠れない原因
ズキズキする痛み
虫歯が進行して歯髄(神経や血管)にまで達し、「歯髄炎」を起こしている可能性があります。
歯の周りが痛い
虫歯が進行し、根管内で繁殖した虫歯菌が、歯の根の先で炎症を起こす「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」の可能性があります。
歯ぎしり・食いしばりによる歯の痛み
歯ぎしり、食いしばりによって、歯周組織の痛み・炎症などを起こす「咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)」に伴う痛みです。
親知らずによる痛み
斜めに生えたり、隣の歯を押すなど、親知らずを原因とした「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」の可能性があります。
歯以外が原因で起こる痛み
あごの筋肉の痛み
顎の筋肉に疲労が溜まると、痛みが生じます。これを“歯の痛み”として認識してしまうことがあります。
頭痛からくる歯の痛み
偏頭痛、群発性頭痛などの頭痛によって、歯に痛みが生じることがあります。
副鼻腔炎が原因の歯の痛み
副鼻腔炎などの鼻の病気を原因として、上顎洞に痛みが生じます。その痛みを、“歯の痛み”と認識してしまうことがあります。
ストレスが原因の歯の痛み
ストレスも、神経のシステムを乱したり、免疫力の低下を招き、歯の痛みの原因になることがあります。
歯が痛くて眠れない時に自分でできる応急処置
鎮痛剤を飲む
市販されている鎮痛剤を服用する方法です。
痛い部分を冷やす
氷水を口に含んだり、口の外から氷まくらを当てるなどして冷やすと、痛みが軽減します。
ツボ押しを試してみる
歯痛点(しつうてん)、合谷(ごうこく)、下関(げかん)、下頬車(きょうしゃ)といったツボを押す方法も、補助的な応急処置として有効です。
歯ブラシなどで口の中の汚れをとる
食べかすが歯のあいだに詰まって痛んでいることがありますので、まずはセルフケアで口の中をきれいにすることが大切です。デンタルフロスや歯間ブラシ、洗口液なども併用しましょう。
炎症を原因としている場合には、これだけで症状が和らぐこともあります。
歯が痛くて眠れない時にしない方が良いこと
入浴、飲酒は、いずれも血行を促進し、神経を圧迫することになりますので、歯が痛くて眠れない夜には避けてください。シャワー程度でしたら構いません。
また、喫煙は歯や歯茎を刺激し、症状を悪化させるおそれがあります。
応急処置で痛みが解消されても翌日には受診しましょう
応急処置で症状が改善されたとしても、根本的な問題が解決されたわけではありません。
翌日には、必ず歯科医院を受診するようにしてください。