運動中の衝撃から歯や歯茎、舌、顎、頭部を守ることを目的としたマウスピースのことを「スポーツマウスガード」といいます。 アメリカンフットボールやラグビー、アイスホッケー、ボクシング、空手などで使用されているのをご覧になった方も多いでしょう。近年、スポーツマウスガードの必要性はますます重要視されるようになり、その他にもさまざまなスポーツで装着を義務化・推奨する動きがあります。 コンタクトスポーツをする中高生を対象としたアメリカのある調査では、スポーツマウスガードを装着していなかった選手は半数以上が口腔のケガを経験していたのに対し、スポーツマウスガードを装着していた選手の口腔のケガの発症率は数%にとどまっています。 人生を楽しむためのスポーツ、そしてときに人生を切り開くためのスポーツにおけるケガは、そのスポーツの中断を余儀なくします。中には、ケガをきっかけにやめてしまう・やめざるを得ないというケースもあります。 大人も、そして子どもも、義務化・推奨されているスポーツだけでなく、使用が許可されている場合には、できる限りスポーツマウスガードを使用されることをおすすめします。
※副作用&リスク
歯肉の痛みがでる場合があります。
・歯を守る
スポーツマウスガードは、歯列を覆うような形をしています。衝撃を受けたときに、歯が受けるダメージを軽減し、欠けたり折れたり、抜けたりといったリスクを下げます。 また、すり減りの予防という意味でも有効です。
・粘膜・舌を守る
衝撃によって歯が粘膜や舌を傷つけるというケースも少なくありません。スポーツマウスガードにより粘膜・舌は物理的に歯と遮断されているため、損傷のリスクが下がります。
・顎関節・頭部を守る
スポーツマウスガードがぴったりとはまっていることにより、顎関節や頭部に波及する衝撃も和らげられます。 特に脳震盪は繰り返すことで癖になってしまう(軽い衝撃で脳震盪を起こしやすくなる)ことがありますので、最大限の予防が必要です。
・集中力・運動能力の向上
歯へのダメージを気にすることなくしっかりと噛めることから、集中力や運動能力の向上が期待できます。
マウスガード上下 | 16,500円(税込) |
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マウスガードのお渡しは
最短7日
スポーツマウスガードとは別に、歯ぎしりや食いしばりから歯を守る「歯ぎしり用マウスピース(ナイトガード)」もご用意しております。 歯ぎしりや食いしばりは、歯のすり減りを加速させるだけでなく、虫歯や歯周病、顎関節症などのリスクを高めることになりますので、歯科医院で指摘されたことのある方、ご自身で自覚されている方は、マウスピースの使用をおすすめします。 夜間の歯ぎしりだけでなく、日中の食いしばり対策としてもご使用いただけます。
・歯のすり減りを予防できる
歯ぎしりや食いしばりの際には、体重の2~5倍の力が発生するといわれています。歯がすり減るスペードが早くなりますので、これをナイトガードで防がなければなりません。 歯がすり減ると知覚過敏などの症状が現れることもありますので、その予防という意味でも有効です。
・顎まわりの筋肉をリラックスさせる
ナイトガードを使用すると、その厚みの分だけ、深く噛めないようになります。過剰な力が発生しづらい状態をつくりだし、顎まわりの筋肉をリラックスさせます。
・噛み合わせの改善が期待できる
歯科医院でナイトガードを作製する場合には、型取りをした上で、正しい噛み合わせになったものを作製します。 そのように設計されたナイトガードを使用することで、噛み合わせの改善が期待できます。
・顎関節症の予防
歯ぎしり・食いしばりは、いずれも顎に大きな負担をかけます。マウスピースで顎への負担を軽減することで、顎関節症などの顎まわりのトラブルを予防することにもなります。
マウスガード上下 | 保険適用となります |
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マウスガードのお渡しは
最短7日
お悩み・ご希望をお伺いしたうえで、口腔内写真撮影、画像検査などを行います。 虫歯・歯周病がある場合には先にそちらを治療します。
上下の歯の型取りを丁寧に行います。
マウスガードの作製にとりかかります。
完成したマウスガードを装着し、必要に応じて微調整を行い、お渡しとなります。
はい、可能です。ただ、お口の保護を目的として使用するものですので、ぴったりと合っていなければ十分な効果を発揮できません。そのため、生え替わりまたは顎の発達に応じて、大人よりも頻繁な作り替えが必要になります。
一方で、スポーツ中のお口のケガが増えるのも、混合歯列期の終盤以降(中学生以降)と言われています。特に接触の激しいスポーツをしている場合には、できる限り使用されることをおすすめします。
まず、型取りをした上で作製するものですので、ぴったりと合う・外れにくいマウスガードを作製できます。第一の目的である「歯や歯茎、舌、顎、頭部を守る」ためには、非常に重要なポイントです。市販のものは、すでに形が決まっているか、熱を加えて調整するものですので、フィット感という点では歯科医院で作るマウスガードに敵いません。
歯科医や歯科衛生士によるチェック・ケアが受けられる点も、大きな違いです。ただこれらのメリットがある分、市販のマウスガードよりもやや価格は高くなります。
ストレスを解消するために発生しているのではないか、という説が現在のところ有力であるようです。
また、お子様の歯ぎしりは、乳歯から永久歯への生え替わりにかかわる生理的な現象なのではないかと言われており、多くはその後解消されます。
歯のすり減りを加速させ、知覚過敏などの症状をきたすことがあります。また、歯と歯茎へのダメージによる虫歯・歯周病のリスクの上昇、顎関節への負担による顎関節症のリスクの上昇などが懸念されます。
定期的に作り替えが必要です。作り替えのタイミングはその使用状況やスポーツの種目によって異なりますが、少なくとも大人の場合は1年に1回は、マウスガードをお持ちになって受診して、そのチェックを受ける必要があります。
お子様の場合は、生え替わりや顎の発達によって、作り替えの頻度が高くなります。3か月に1回程度、歯科医院でのチェックが必要です。
水道水で、やわらかめの歯ブラシで洗うのが基本です。また、週に1度でいいので、専用の洗浄剤も併用してください。浸けおきタイプのものもあります(もちろん、毎日洗浄剤を使っても構いません)。
なお、歯磨き粉は使用しないでください。特に研磨剤入りのものは、マウスガードに小さな傷を作ってしまい、細菌の繁殖を招きます。熱湯で洗うのも厳禁です。変形のおそれがあります。
洗い終わったら、専用のケースに入れて、直射日光の当たらない場所で保管してください。